私のカミングアウトの切り出し方を実際の画面で紹介

こんにちは。お寿司を愛してやまないWebライターのくるみです。

私は20歳の時に初めて女性を好きになったのですが、なかなか自分のセクシュアリティを受け入れられず、家族や友達にカミングアウトするまでに1年かかりました。

こんな感じで、カミングアウトにはさまざまな不安や疑問が次から次へと出てきます。

そこで今回は、カミングアウトを切り出す方法や、私がカミングアウトをどうやって切り出したかなどについて詳しく解説していきます。

カミングアウトを切り出す方法4選

カミングアウトの方法はいくつかありますが、相手との関係性やLGBTの理解度によって伝え方を変えると、話を切り出しやすいです。

ここでは、カミングアウトの方法を4つ紹介していきます。

ちなみに私は手紙以外でのカミングアウトは経験済みです。

LINEで伝える

できるだけフラットにカミングアウトをしたい場合は、LINEがおすすめです。

メリット	デメリット
時間や場所を選ばない 直接伝える方法に比べるとハードルが低い 相手が質問しやすい	表情や声のトーンまでは伝わらないので、冗談だと思われる場合がある 既読が付くまでのドキドキ感がハンパない 相手にスクリーンショットされる可能性がある

高校で1番仲が良かった友達にはLINEで雑談していた時に、なぜか「今だ！」と思い、カミングアウトしました。

直接言うのは怖いけど、手紙だと重く捉えられすぎるかな？という考えがあったのでLINEを選んだのですが、大正解。

ただ、相手がLGBTに対しての理解が浅い場合、トーク画面をスクリーンショットして他の人に送信。ということもありえるかもしれません。

カミングアウトのハードルが低い分、冗談だと思われたり、軽く流されたりする可能性があります。

手紙で伝える

自分の意見を直接伝えるのが苦手な人は、手紙がおすすめです。

メリット	デメリット
手書きなので思いが伝わる 好きなタイミングで読んでもらえる 自分自身と向き合える 話を切り出す必要が無い 相手がカミングアウトを一旦受け止めてから返事ができる	表現の仕方によっては誤解が生まれる 読んだかどうか分からない 相手の反応が見られない

私の脳内には手紙という選択肢が無かったので、その他の方法でカミングアウトしましたが、親には手紙でカミングアウトしても良かったな〜と思います。

しかし、表現の仕方によっては相手に誤解されることがあるので、文章力が問われる方法ではあります。

でもやっぱり手紙は思いが伝わりやすいですし、書きながら自分自身の気持ちと向き合えるのは最大のメリットです。

手紙と一緒に自分のセクシュアリティに関する本や雑誌を渡せば、LGBTについて深く知ってもらうきっかけにもなるのでおすすめですよ。

直接伝える

直接伝えられるのであれば、相手の顔を見て直接伝えることをおすすめします。

メリット	デメリット
相手の反応が見れる 表情や声のトーンまで伝わる 切り出すタイミングがつかみやすい 臨機応変に対応できる	とにかく緊張する 受け入れてもらえなかった場合のダメージが大きい 自分の気持ちを上手く伝えるのが難しい

母には夜ご飯を食べているタイミングで直接カミングアウトしたのですが、めっちゃくちゃ緊張しました。

直接伝える方法が1番気持ちが伝わりやすいですが、自分の気持ちを上手く言語化する必要があります。

シミュレーションが命なので、どのように切り出すか、何をどの順番で話すかなどを考えておくのが大切です。

直接カミングアウトするにはものすごく勇気が必要ですが、相手の反応を見ながら話を進められますし、自分の言葉で伝えられるのがメリットです。

SNSに投稿する

ある程度の人数に一気にカミングアウトしたい場合は、SNSがおすすめです。

メリット	デメリット
色々な人に1度で伝えられる 自分と同じような立場の人に出会える カミングアウトのドキドキ感を毎回味わう必要がない	相手が見ない可能性がある 拡散される可能性がある

私はインスタグラムのストーリーで周りの友達にカミングアウトしました。

1人1人にカミングアウトをする場合は毎回ドキドキしますが、SNSは一気にカミングアウトできるので、比較的心の負担が少ないように感じます。

しかし、タイミングによっては相手が投稿を見ない可能性がありますし、勝手に拡散されて色々な人に知られてしまうことも十分にありえます。

SNSの投稿でカミングアウトしたいと考えている人は、他の方法と比べると第三者に知られる可能性が高いと思っておいた方が良いかもしれません。

実際にカミングアウトした私の切り出し方・相手の反応

「カミングアウトするぞ！」と決めたはいいものの、どうやって話を切り出せばいいのか、いつ切り出せばいいのか、めちゃくちゃ悩みますよね。

ここでは、私が実際にカミングアウトした時の切り出し方と、相手の反応を紹介していきます。

カミングアウトの切り出し方と反応～親の場合～

上記でちらっと話しましたが、母には夜ご飯を食べている時にカミングアウトしました。

「大事な話がある」などとは特に言わず、会話が途切れたタイミングで話を切り出しました。

実際の会話

すっごく緊張してこの時の記憶はほとんどないのですが、母の返事が超あっさりでびっくりした記憶はあります。

ちなみに妹も

だけでした。

妹の周りに女の子同士のカップルがいることや、母がYouTubeでたまたま同性カップルのチャンネルを見ていたことも大きいかもしれません。

父は良い人と結婚して子ども産んで～というタイプなので、まだカミングアウトに踏み切れていません。

カミングアウトの切り出し方と反応～友達の場合～

LINEでカミングアウトした子以外の友達には、インスタグラムのストーリーにある親しい友達の機能を使ってカミングアウトしました。

家に帰ってゆっくりしている時間帯の方が見てもらえると思い、20:00くらいに投稿しました。

私が実際に投稿したストーリー

ストーリーには誰が見たか分かる機能があるのですが、友達がストーリーを見るたびに心臓がバックバクしてました笑

ストーリーを見た友達の反応

リアクションをくれた友達は全員祝福してくれたので、安心感で泣きそうになったのを覚えています。

カミングアウトするまではパートナーのことを「彼氏」といってごまかしてきたので、友達に嘘を付いているという罪悪感が無くなり、気持ちがスッと軽くなりました。

ちなみに元彼にもカミングアウトしたのですが、地元の友達と飲みに行ったときにアウティングされていたことを知りました。

⇩アウティング体験談は下記の記事で紹介しています。

カミングアウトの切り出し方と反応～元職場の上司の場合～

職場の人には言いづらかったので、退職してからも会っている人にだけカミングアウトしました。

上司と先輩（パートナーがいることは知ってる）の3人でご飯に行ったことがあるのですが、先輩が席を外したタイミングで切り出しました。

実際の会話

この時も緊張しすぎて突然すぎるカミングアウトになってしまいましたが、ありがたいことにすごく祝福してもらえました。

【番外編】担当の美容師さんへの切り出し方と反応

かれこれMy Hairを5年くらい担当してくださっている美容師さんがいるのですが、その方にも伝えました。

その日にカミングアウトする予定はなかったのですが、話の流れ的に言いやすかったので思い切ってカミングアウトしました。

実際の会話

カミングアウト後の反応は結構あっさりしていて、そこからお互いの恋人の話で盛り上がりました。

さらっとカミングアウトしましたが、「この人なら言っても大丈夫そう」という信頼感は元からあったので、変に緊張することなくカミングアウトできました。

⇩「カミングアウトされたときどう思った？」って聞いてみた記事もあるので、よかったら見てね

カミングアウトは無理にしなくてもいいのよ

今回は、カミングアウトを切り出す方法や、私がカミングアウトをどうやって切り出したかなどについて解説しました。

私は周りの人にカミングアウトするという選択をしましたが、

この3つが1番大切だと思っています。

私がお父さんにだけカミングアウトができていないのは、まだカミングアウトしなくてもいいと思っているからです。

理解して受け入れてもらうことが正解というわけでもないので、じっくりゆっくり考えて決めればOK！

というか、誰が誰を好きになるかは自由なのに、セクシュアリティを公表するときに「カミングアウト」って名前がつくのはおかしな話よねぇ。

この記事を読んだあなたがいつか「カミングアウトする！」と決めたときに、私の体験談が少しでも参考になったら嬉しいな。応援してるよ。